【教育コラム】話題のドラマから学ぶ「ジョブ型雇用」

中日新聞『eisuCOO伊藤奈緒の教育コラム』2020/8/27掲載

こんにちは。社会と教育が交わる様々なテーマを扱うこのコラム、今回は銀行を舞台にした話題のドラマです。

このドラマ、脚本の面白さやキャスト陣の精緻な演技はもちろん、東大・京大・早稲田・慶應…といった出演者たちの大学歴の高さも、職業柄、興味を惹かれるところです。まるで日本のトップ銀行・企業の人事組織をそのままリアルに再現したかのよう。

そこまで拘ったかどうかはともかく、経済ドラマならではの重厚な役どころや難解な台詞を自在に演じる必要から、その適性と実力のある役者さんが選ばれた結果、そうなったのではないでしょうか。
これはまさに、「ジョブ型雇用(ジョブ=職務遂行のために適性と実力のある人を雇う)」の典型です。

ドラマ中の厳しい仕事ぶりや激しいやりとりも、熾烈な競争が大前提のジョブ型雇用においては、高い学位や専門性が強く求められるという現実を連想させます。

新しい働き方が議論されるこの時代、学力を核に自分の価値を高める努力がいかに大切か、いろんな形で熱く伝わってきますね。