【教育コラム】大ヒットアニメ映画から学ぶ教育改革のキーポイント

中日新聞『eisuCOO伊藤奈緒の教育コラム』2020/11/30掲載

今回のテーマは、あっという間に国内興行収入トップ3入りし、生産年齢人口4人に1人が観たというあのアニメ映画です。

一見、アニメにありがちな勧善懲悪の世界を舞台にしながらも、今日のコロナ禍のように画一的手法が通用しない時代に求められる人材の資質と素養がわかりやすく描かれています。
弱ければ「生殺与奪の権」を容易に強者に握られてしまう厳しい現実を前提に、主人公一人ではとても対峙できない次々と現れる巨悪な敵に対し、先ず自分の能力を鍛錬し、多様で多彩な仲間たちと力を合わせ、その都度必死に自分の頭で考えながら戦いを進めていく主人公たちの真摯な姿に心をうたれます。

これは教育改革のキーポイント、つまり、世に山積する課題を主体的に多様な人々と協働して解決していく姿勢そのものです。そして作品の根本に置かれるのは、仲間への思いやりや人間としての誠実さ。教育的見地からも高く評価できる素敵な作品ですね。

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