【教育コラム】教育は国の一大事

中日新聞『eisuCOO伊藤奈緒の教育コラム』2021/6/30掲載

大学入学共通テストが今年から始まりましたが、本来はその目玉であったはずの英語民間資格試験、国語・数学における記述式問題の導入が、一転二転と迷走したあげく結局断念されることになったようです。

しかしだからといって、日本の教育や入試のあり方が旧態依然に留まっている訳ではりません。膨大な情報を短時間で読解し、答えが一つとは限らない問題に解決への道筋をつくっていく「思考力・判断力・表現力」重視の傾向は、明らかに今の日本の教育や入試の主流となりました。
こうした流れのなかで、認知能力の核となる「母国語リテラシー」、そして有事にあって粘り強く結果を追求する「非認知能力」の育成がいかに重要かは、この1年間の連載でお話ししてきた通りです。国を支えるのは人であり、人を育てる教育は国の一大事です。

私たち大人は、子供たちの人としての価値を高められる優れた学びの環境を創造していく貴務があります。立場や目先の利害を越え、皆で知恵と力を出し合って子供たちを支えていきましょう。
私も引き続き精進を続けてまいります!